病気や害虫の被害に似ている「生理障害」について
- 2020.10.20
土に根を下ろす植物は、土壌の状態や肥料のあげすぎなどが原因で
一見すると病害虫の被害に似た症状を起こすことがあります。
このような条件で起こる成育不良を「生理障害」といいます。
病害虫を疑うまえに、いちど土や栄養の状態をチェックしてみましょう。
①植物にとって快適な温度を知ろう
植物には、暑さ、寒さに弱い種類があります。
また、植物が耐えられる温度を下回ると、低温障害が発生することもありますので
植物に適した温度を知っておくことは大切です。
②水のあげすぎはかえって逆効果
植物の生育には水が欠かせませんが、過湿状態は障害のもととなってしまいます。
水はけが悪かったり、長雨が続くと、土壌は酸素不足になって、根腐れを起こしてしまいます。
水はけのよくない土地ですと、土壌を改良したり、盛り土をして排水をよくすると育ちやすい環境となります。
③ガスによる障害は「葉」に影響する
病害虫の典型的な症状のひとつとして、葉の斑点があります。
肥料とアルカリ剤を一緒に混ぜ込むとガスが発生し、葉に斑点ができることがあります。
また、未熟な堆肥を施すと、分解してアンモニアガスを発生することもありますので注意が必要です。
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