肥料の成分別・過不足で起こる生理障害
- 2020.12.18
植物をながく楽しむためには、常に栄養分が必要となります。
植物の状態をみながら、適した量の肥料を施すようにしましょう。
肥料は、成分によって役割が異なります。
また、肥料の過不足で起こる障害も成分によってさまざまです。
肥料の種類ごとにまとめてみましたので、参考にしてください。
【チッ素(N)】
◇多すぎる場合・・・葉の緑いろが濃くなり、株の生育が増します。その反面、花芽分化の遅延や落果
落葉が起きやすくなります。
◇不足している場合・・・苗が老化するため、株は矮小化して下葉から黄色く変色していきます。
花は小さくなり、果実の収穫量は減ります。
【リン酸(P)】
◇多すぎる場合・・・一般的に症状は現れませんが、野菜の育成ではタマネギの球が軟弱化します。
◇不足している場合・・・下葉から黄色く変色し、葉が落ちたり光沢のない濃い緑色になります。
【カリウム(K)】
◇多すぎる場合・・・カルシウムやマグネシウムの吸収を阻害するので、葉の緑が巻き上がります。
新葉の先から枯れ始めていきます。
◇不足している場合・・・下場の葉脈と葉脈のあいだに斑点ができます。症状が進むと枯れることもあります。
【カルシウム(Ca)】
◇多すぎる場合・・・土壌がアルカリ性になり、微量要素欠乏症が発生しやすくなります。
◇不足している場合・・・根などの生育が抑制され、根腐れや葉先が黒褐色になるなどの症状が出ます。
【マグネシウム(Mg)】
◇多すぎる場合・・・根の活性を低下させるため、生育が悪くなります。
◇不足している場合・・・光合成できなくなり、成育不良となります。
【鉄(Fe)】
◇多すぎる場合・・・特に症状はありません。
◇不足している場合・・・新葉が色づかなかったり、芽が委縮します。アルカリ性に偏りすぎた土壌で起こります。
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