春の庭管理~病気や虫の対策~
- 2020.02.20
植物は日々成長し、季節の移り変わりとともに様相を変えてゆきます。
また、庭にある植物は、ひとつだけではないはずです。
一年草から宿根草、球根類、そして庭木、花木まで、
多様な性質を持つ何種類もの植物をバランスよく見ていくことが大切です。
庭を管理してゆくためのポイントとして、病気や虫について焦点を当てながら
季節ごとにおはなししてゆきます。
~早春 2月下旬から3月中旬~
寒さがひと段落する2月下旬。枯葉のあいだからは早咲きの球根類がそっと顔をのぞかせて
花を咲かせる準備をします。遅くならないうちに、春を迎える備えをします。
(一年草の花がら摘み)
パンジー、ビオラ、クリスマスローズなどは、花が咲き終わったら早めに花がらを摘み取るようにします。花がらが葉などにつくと「灰色カビ病」の原因にもなります。
~春 3月下旬から5月上旬~
一年のうちでもっとも華やかににぎわう季節。
それに伴って作業も増えますが、スケジュールを立てて効率的に進めましょう。
(アブラムシなどの病害虫対策)
この季節は、病害虫が急に増え始めます。とくに繁殖力が旺盛で、あっという間に増えてしまうのが「アブラムシ」です。若い茎や葉裏、花茎、つぼみなどに群生し汁液をすい新芽の成長を阻害したり、開花に影響を及ぼします。排せつ物によって「スス病」を発生させたり、ウイルス病を伝染させたりすることもあります。また、ヨトウムシやアオムシ、は葉の裏に小さな幼虫が群生して葉を食べるほか、大きくなるとつぼみや花まで食べてしまいます。植物の種類によっては、茎も食べられてしまいますので、注意深い観察が必要です。エアゾールタイプの殺虫剤を使うと手軽です。根切り虫には株元においておくだけで浸透してゆく薬剤も有効です。いずれにしても、害虫の種類に合った薬剤を選ぶようにしましょう。
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